こんにちは、かめ吉です。
このブログでは、転勤族のリアルな体験談と生活のアイデアを紹介しています。
転勤妻が仕事をする際には、様々な問題が立ちはだかります。
- 住む場所が定期的に変わる
- いつ転勤が発生するか分からない
- キャリアが断絶しやすい
- 採用時に嫌煙される etc.
こういった問題のほとんどが、本人のスキルに関係のないことです。
ですが、そうと分かっていても、「スキルアップしている実感が得られない」「働くことに自信が持てない」といった悩みは尽きません。
仕事について何度悩んだことか…
そんな時、解決策の一つとして考えてほしいのが、SESで働くということです。
今回は「SESとは何か?」「なぜ転勤妻におすすめなのか?」といったことを紹介します。
この記事でわかること
今回の記事がお役に立てたらうれしいです!
こんな人に読んでほしい!
- 30歳または35歳以下の人1
- 転勤妻でも正社員で働きたい人
- 未経験でIT業界に挑戦したい人
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SESとは
SESってなに?
SESとは、システムエンジニアリングサービス(System Engineering Service)の略称です。
IT業界の契約形態の一つで、技術力を必要とするクライアント企業へエンジニアを派遣し、それに対して報酬を支払う・もらう契約のことさします。
クライアント企業はSES企業へエンジニアの派遣を依頼し、SES企業は依頼に従って、エンジニアを派遣します。
エンジニアはクライアント先で労働することで、技術を提供します。
派遣とどう違うの?
似たような契約に派遣契約があります。
SESと派遣の違いは、クライアントとエンジニアの間に「指揮命令関係があるかどうか」によります。
SESの場合、クライアントとエンジニアの間には指揮命令権はありません。
そのため、どのような業務を行うかは派遣先の指示ではなく、雇用元のSESの指示に従います。
反対に、派遣の場合はクライアントとエンジニアは指揮命令関係にあるため、どのような業務を行うかは派遣先のクライアントの指示に従います。
どんな仕事をするの?
SESで行う業務は多岐に渡ります。
たとえば…
- ヘルプデスク・テクニカルサポート
- サーバーやネットワークの保守・運用
- システムの開発支援 etc.
SES契約は準委任契約にあたるので、成果物ではなく、労働力に対して報酬が支払われます。
そのため、成果物を完成させるような働き方ではなく、クライアント先の業務を実行する(労働力を提供する)働き方が、SESの特徴となっています。
成果物を納品する働き方ではないから、残業は少ない傾向にあるよ
給与はどのくらい?
給与はSES企業によっても異なりますが、未経験で採用された場合、年収300~350万円くらいです。
昇給も企業によって条件が異なるものの、資格を取得する、役職につくなどの条件をクリアすることが必要になる場合があります。
または、単価の高い(=高度なスキルが必要)案件に参加することで、給与が上がる場合もあります。
SES企業の見分け方
SES企業かどうか見分ける際は、求人の以下の点を確認してみましょう!
たとえば…
- 勤務地・勤務時間などが「プロジェクトによる」と書かれている
- 「様々なプロジェクトがあります」等、プロジェクトの具体例が書かれている
- 面接は1回で終わることが多い etc.
求人にSESです!と記載されていることはほとんどありません。
気になる企業が見つかったら「企業名 SES」で検索してみよう!
また、転勤の可能性があるエリアに、支店もしくは案件があるかも確認しておきましょう。
転勤妻にSES企業がおすすめな理由
転勤妻にSES企業をおすすめする理由を、5つ紹介します。
①IT業界未経験でも応募できる
SESの求人でよく見られるのは「未経験歓迎」という応募条件です。
IT業界と言えど業務は幅広く、専門的な知識が必須のシステム開発などの上流工程から、ユーザーからの問い合わせに対応するヘルプデスクなどの下流工程まで、様々な業務があります。
特に、ヘルプデスクといったユーザー対応を行う業務は、未経験でも参入しやすい業務です。
私も未経験でSESに入社して、ヘルプデスクからスタートしたよ
また、IT業界は人材不足が問題となっており、未経験でも意欲さえあればOK!という企業もあります。
②大手は全国に案件を持っている
大手のSESであれば、全国各地に案件を持っています。
そのため、転勤先で案件を紹介してもらうことで、同じ会社で働き続けることができます。
転勤のたびに就職活動しなくていいから安心!
③スキル次第でフルリモートで働ける
ITのスキルを磨いて、システム開発やサーバーの運用・保守など上流工程の業務ができるようになると、リモートで働く選択肢も増えてきます。
また、ヘルプデスクといった下流工程の業務でも、出社とリモートを掛け合わせたハイブリット勤務を行っているところもあります。
他の業界より、リモート勤務の可能性が高いのも魅力的!
④残業が少ない傾向にある
SESは比較的残業が少ない傾向にあります。
理由の一つとしては、成果物を納品することが契約に含まれていないからです。
あくまで提供するのは労働力なので、納期に追われることがありません。
そのため、比較的残業をせずに働くことができます。
今までに2つの現場を経験したけど、残業は多くても10時間。ほぼ毎日定時で帰れたよ!
もちろん、案件によって状況が異なります。
もし残業少なめがいい場合は、希望の条件を営業に伝えておきましょう。
⑤待機期間中も一定の給与が支払われる
派遣契約の場合、派遣先が決まっていない待機期間中は給与が支払われません。
一方、SES企業で正社員雇用されている場合、一定の給与が支払われます。
企業によって異なりますが、基本給の60%など減額して支給される場合や、勤務時と変わらず基本給の100%が支給される場合もあります。
転勤が発生した際は、次の転勤先での案件が決まるまで待期期間が発生することがありますが、その間も給与をもらうことが可能です。
待期期間も給与をもらえるのはうれしい!
SESのデメリット
SESで働くことのデメリットについて、3つ紹介します。
①希望通りの案件が選べないことがある
SES企業で働く場合、様々な案件の中からスキルや勤務条件にあったものを営業がピックアップしてくれます。
基本的に条件にあった案件を紹介されるものの、案件が発生するタイミングや会社の意向によって、希望通りの案件を選ぶことができない場合もあります。
自宅から近いところで働きたかったけど、遠いところになったり…身につけたいスキルとは違う案件に決められたり、とかね…
一般的な派遣契約と違って、必ずしも希望の案件が選べるわけではないことが前提になるのが、SES企業で働く上でのデメリットです。
②業界全体の給与が低い
SES企業は、IT業界によくある多重下請けの下位に位置することが多くあります。
そのため、業界の構造的に給与が上がりづらい点がデメリットです。
給与アップにはスキルを身につけて、上流工程の業務ができるようになる必要があるよ
③常にスキルアップが求められる
SES企業に関わらず、IT業界では常にスキルアップをすることが求められます。
具体的には、資格取得などを通して、サーバーやネットワークの知識を身につけたり、開発言語を習得するなどがあります。
今後も新しい技術が生まれていく業界において、常に学び続ける姿勢が求められます。
勉強が苦にならない人は向いているかも!
未経験でSES企業に応募するときに必要なこと
実際にSES企業の求人に応募する際は、どんなことが必要になるか紹介します。
なぜIT業界に挑戦したいのか?という理由
よくある面接の質問として「なぜIT業界を志すのか?」という質問です。
どの業界にキャリアチェンジする場合でも聞かれる質問かもしれませんが、IT業界においても「なぜIT業界に興味を持ったのか?」「IT業界でどんなことがしたいのか?」という理由を用意しておくことが必要になります。
たとえば…
- 現在の業務の中でITスキルの必要性を感じ、身につけたいと感じた
- エンジニアの業務を間近に見て、自分もやってみたいと思った
- 簡単なツールを作ってみて興味が沸き、開発にチャレンジしてみたいと思った etc.
興味を持った具体的なエピソードがあればOK!
小さなことでもいいから探してみよう👍
ITについての関心や意欲の表明
IT業界への興味を具体的な行動で表現することも有効です。
たとえば…
- 入門的な資格を取ってみる
- 簡単な言語を習得して、ツールを作ってみる
- プログラミングスクールに通ってみる etc.
資格は「ITパスポート」がおすすめだよ!
Microsoftのofficeソフトを使っている場合は「VBA」という言語を使って、ツールを作ってみるのもいいかも!
まとめ:転勤妻でも正社員を目指す人にSESはおすすめ
SESは未経験で応募可能な求人も多くあります。
転勤妻でも正社員で働きたい人は、ぜひ「IT 未経験」といったワードで求人を探してみましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
- 雇用対策法施行規則の例外事由3号のイによるもの。長期勤続によるキャリア形成の観点から、年齢制限を設けている求人が散見されるため。 ↩︎
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