女性の職場でよくあるのが「お局様」問題。
職場で長く勤めているベテランの女性で、次のような特徴を持っている人がお局様になりがちです。
お局様の特徴
- 態度が威圧的
- 口調が強い
- 陰口や噂話をしがち
- 支配的な人間関係を構築している
- 自分が正しいという姿勢を固持する など
お局様の被害を受けやすいのは、新人です。
長く勤めているがゆえに、排他的で、自分の思い通りにならない人に攻撃的になりやすい傾向があります。
転勤妻の場合、以下のような事情で、お局様の被害を受ける可能性が高くなります。
- 新人になる頻度が高い(転勤のたびに職場が変わるため)
- 女性ばかりの職場にあたる可能性が高い(事務、接客業、医療・福祉関係など)
では、職場にパワハラをしてくるお局様がいたらどうすればいいのか?
結論、その職場を離れましょう。
お局様も周囲の人も、想像以上に変わりません。
なぜなら、長年お局様問題を解決できていないからです。
今までの人たちが解決できていない人間関係の問題は、新人にはどうにもできません。
しかし、すぐに転職が難しかったり、簡単に辞められない事情がある場合もあります。
その時にできることを実際の経験をもとに紹介します。
実際に私が経験したお局様からのパワハラ体験談をもとに、職場にお局様がいた時の対処法を紹介します。
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実録!私が経験した職場のお局様からのパワハラ
お局様と私の関係性
お局様と私の関係性は次のようなものでした。
私はリーダーとしてマネジメントを行うために、お局様のいるチームに入ることになりました。
他の部署から異動していきなりリーダーになったので、業務については全くわかりません。
そのため、まずは業務を知るためにお局様に仕事を教えてもらう必要がありました。
お局様にとって私は気に食わない存在だったと思います。
理由は次の通りです。
自分よりも…
- 年下
- 社会人経験が浅い
- 社内での経験も浅い
- 自分より給料をもらっている など
以上のような条件でも、上司は私をリーダーという役職に置きました。
お局様自身にもリーダーになるチャンスはありましたが、上司からの推薦を辞退したため、わざわざ私を異動させて配置された経緯もあります。
その中で、私はお局様からパワハラを受けます。
お局様から受けたパワハラ行為
私がお局様から受けた言動は次のようなものです。
お局様から受けた言動
- 挨拶しても無視される
- 指示をしても返事をしない
- 業務の報告をしないまま帰宅する
- 指示していない業務を隠れてやっている
- 「リーダーなのに自分より仕事ができない」と嫌味を言われる
- 職場への不満を大きな声で言いふらす など
立場上、私(役職:リーダー)の方がお局様(役職:なし)より上になります。
一般的に、立場が上の人から下の人への威圧的な言動がパワハラとされます。
逆の場合(立場が下の人から上の人へ)でも、パワハラ(逆パワハラ)にあたります。
お局様は私に対してだけでなく、過去にも他の人に対して何度か問題を起こしていたようです。
周囲の人の反応
お局様からのパワハラ行為は人まで行われるので、同じ部署の人たちには知られていました。
周囲の人の反応は、次のようなものでした。
周囲の人の反応
- 上司 → お局様をなだめる(注意すると逆上されるため、厳しく指導できない)
- 同僚 → 表面上お局様に愛想よく接する(自分に矛先が向くのが怖い)
とにかくお局様を刺激すると上司でさえもコントロールできなくなるので、長年手を焼いた結果、半分諦めているような状態でした。
長年人手不足が続いていたこともあり、社歴が長く業務に精通しているお局様がいないと仕事が回らない側面もありました。
お局様が人を減らしている原因でもあったのですが…。
普段から職場への不満を言いふらしていたので、過去にも何度も異動や退職を上司から勧められたようですが、「なぜ自分が異動・退職しなければいけないのか?」「職場が変わらないのが悪い」と拒否されれていたようです。
簡単に仕事が見つかるような年齢ではなかったことも、お局様が仕事を辞められなかった理由としてあったと思います。(あくまで推測です)
お局様からのパワハラの対処法
パワハラをしてくるようなお局様がいる職場からは離れた方が無難ですが、すぐに転職できない、簡単に辞められない場合もあるでしょう。
そんな時にできることを、実際に私が行ったことをもとに紹介します。
対お局様
お局様によくある特徴としては、次のようなものがあります。
お局様によくある特徴
- 感情的
- 口調が強い
- 態度が威圧的
- 反論すると激昂する など
お局様の標的になると、基本的にどんなに頑張っても話が通じなくなります。
なぜなら、話が通じないのはお局様自身の問題だからです。
お局様に対しては、次の3つのポイントをおさえて接しましょう。
お局様に向き合う時のポイント
- 業務に必要な情報共有だけ行う
- 相手の機嫌はコントロールできないものと心得る
- 反撃しない
職場は仕事をする場所です。
最低限の業務ができるようにしましょう。
特に、お局様が自分に対してやっていることをやり返すと、業務が回らなかったり、お局様がコントロール不能な状態になります。
お局様と同じ土俵に立たないことが重要です。
喧嘩を買ってはいけません。自分が加害者になってしまう可能性があります。
対同僚
お局様の習性として、標的以外の同僚とは仲良くするという点が挙げられます。
お局様が自分の仲間を作りたがる理由には、次のようなものがあります。
お局様に仲間が必要な理由
- 自分の意見が正しいことを証明したい
- 自分の意見を多数派にしたい
- 自分の言うことを聞いてくれる人が必要 など
お局様が自分以外の同僚と仲良くしているところを見ると、標的にされた自分に問題があると錯覚する可能性があります。
ただし、同僚が本当にお局様の味方かどうかは見極める必要があります。
理由は、同僚もお局様の標的になることを恐れているからです。
標的になったらどうなるか近くで見ているからこそ、表面上は仲良くしておこうという意図が働いている可能性があります。
次の3つの方法で、同僚がお世辞でお局様と付き合っているかどうかを確かめてみましょう。
同僚の本音を探る方法
- お局様がいないところで話しかけてみる
- お局様と話している時と他の同僚と話している時の、表情・態度の違いを比べる
- お局様の陰口を言っていないか確認する
自分も標的になる可能性がある同僚の立場上、根本的な解決につながる手助けにはつながらないこともあるかもしれません。
一方で、自分の理解者が誰か・どのくらいいるかを知ることは、精神的な支えになります。
また、お局様が自分の仲間と思っている同僚と、標的である自分が仲良くしている姿を、お局様に見せることも重要です。
なぜなら、お局様に同僚からお世辞の付き合いを受けている(心から自分の味方をしてくれる人ではない)と気付かせることができるからです。
お局様の味方が多数派ではないことを理解させるためも、自分の味方にできる同僚は誰か確かめておきましょう。
対会社
長年問題が解決されていないということは、現場の上司では解決できないということです。
上司の上司(マネージャー、部長など)に相談をしてみましょう。
また、上層部も問題を把握していてい解決できていない場合、社内のコンプライアンス窓口などに通報しましょう。
私の場合、同じく標的になっていた同僚が、社内のコンプライアンス窓口に通報してくれました
大切なことは、問題を大きくすることです。
通報された以上、窓口の担当者は実態調査と是正処置を行わなければいけません。
自分だけでどうにかしようとするのは不可能です。
1対1の関係で解決できなかった問題は、1対組織で解決してもらいましょう。
お局様がいる職場の特徴
そもそもパワハラをするお局様のいる職場には関わりたくないものです。
次のような情報を目にした・耳にした場合は、注意が必要です。
女性が多い
もちろん、すべてのお局様が悪影響を及ぼす存在ではありません。
長年勤めている=仕事で頼りになるということでもあります。
職場の先輩として、人生の先輩として、助けてくれる素敵なお局様もいらっしゃいます。
一方で、女性が多い職場だと、お局様は発生しがちです。
お局様にどうしても関わりたくない、女性社会自体が得意ではない場合は、女性が少ない職場を選択してみましょう。
私が今働いているIT業界は、男性が多い職場にあたることも多く、女性社会特有の文化がないので気が楽です!
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「気の強い女性がいる」と事前に知らされる
面接時に「気の強い女性がいますが大丈夫ですか?」といった質問をされることがあります。
私も実際に聞かれたことがあります
その場合、気の強い女性を中心に、人間関係の問題が起きてきた職場である可能性が高くなります。
もちろん、気が強い=人間関係に悪影響を及ぼすとは限りません。
一方で、人を選ぶ性格の人物がいることは確かです。
質問を受けた場合は、どのような女性なのか詳細を確認しましょう。
業務の属人化が問題になっている
面接時などに、職場で課題になっていることを確認してみましょう。
その際、女性1人に業務が集中している状況が問題視されていた場合、危険なお局様の可能性があります。
社歴が長く、仕事ができるお局様の場合、お局様にしか分からない仕事や仕事のやり方を抱え込んでいる可能性があります。
お局様自身が属人化を問題視し、解決のために協力してくれる場合は問題ありません。
一方で、自分のやり方を手放せないお局様もいます。
女性1人に業務が集中している状況があることを耳にしたら、具体的な状況を聞いてみましょう。
まとめ:自分一人でなんとかしようとしない
私の場合、社内のコンプライアンス窓口に通報したことで、弁護士などの専門家の力を借りて、問題を解決することができました。
問題のお局様は話し合いの末、自主退職しました
基本的に、パワハラをしてくるようなお局様がいる職場からは離れましょう。
なぜなら、お局様の存在は、長年問題が解決できなかった証拠だからです。
自分以前に、同僚や上司でも解決できない状態に陥っているということです。
しかし、すぐに転職できない・辞められない事情がある場合もあるでしょう。
その時は、今回紹介した対処法を試してみてください。
お局様からのパワハラの対処法
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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